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骨折の種類や分類

骨の性状による分類

まず初めに骨折は骨の性状、損傷の程度、骨折線の方向、骨折部と創(外界)との交通の有無、外力の働いた部位、外力の働き方、骨折の部位、骨折の経過などにより分類する。

a. 外傷性骨折
正常な骨に外力が作用して,骨組織の連続性が完全にあるいは部分的に離断されたもの。
b. 疲労骨折
一度だけでは骨折を起こさない程度の外力が継続して繰り返し加わるか、衝撃性の外力が一方向に繰り返して加わり、集積されて発生するもの。
金属疲労に似ていて,スポーツ選手が長時間の疾走や跳躍などを繰り返すことで起こる。骨に対する筋の反後作用や、地面から加わる律動的な衝撃で正常な骨に損傷が生じて、やがて骨膜反応が起こり、はっきりとした骨折が認められるようになる.
中足等、脛骨、腓骨、肋骨は、脊椎椎弓根などに発生する。
c. 病的骨折
基礎的な疾患で骨が脆弱なとき、正常な骨では骨折が起こりえない程度のわずかな外カで発生するもの。

骨損傷の程度による分類

完全骨折
骨損傷によって骨の連続性が完全に離断されたもの.

不全骨折
一般にヒビともいわれ、骨の一部が損傷されるが連絡を保っているもの.骨の形態や年齢によって特有な骨折型を呈する.

1.亀裂骨折(氷裂骨折)
氷やガラスに生じたヒビと同じような状態になったもの.頭蓋骨、肩甲骨、腸骨などの扁平骨にみられる.
2. 若木骨折(緑樹骨折,生木骨折)
長骨に発生し骨が屈曲したもので、若木を折り曲げた状態に似ている、幼小児の鎖骨,前腕骨などでみられる.
●急性塑性変形
長骨の全長にわたって彎曲するもので,受傷直後の単純X線像では骨折線を認めないが、経時的に仮骨が出現する。
小児骨折で転位のある脛骨骨折の腓骨,橈骨骨折の尺骨などにみられる.

3. 陥凹骨折 (かんおう)
若木骨折の一種でピンポン玉を潰したような状態になったもの、頭蓋骨などの扁平骨にみられ、完全骨折になると陥没骨折になる.

4. 竹節状骨折(隆起骨折)
長軸方向の圧迫によって骨の一部が押し潰され骨折部が輪状に隆起して竹節状になったもの。幼小児の橈骨遠位端部などにみられる.
5. 骨膜下骨折
骨質は完全に離断しているが骨膜は離断されておらず、他の形状は保たれているが、骨折線を確認できるもの。多くが幼少児に発生するのは、骨膜が厚く弾力性に富み、容易に骨質から剥離するためである。幼小児の脛骨骨幹部にみられる。
6. 骨挫傷
海綿質の出血、浮腫,局所の血流増加がみられ、海綿質などの微細な骨折と考えられている。単純X線像や CT像では検出が不可能であり、MRIによって検出が可能になる。

まとめ

今回は骨折の種類や分類についてお話ししました。
骨折といっても折れ方や部位によって様々な違いがあります。
適切な処置を行いましょう。


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