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関節リウマチとは?

関節リウマチとは?

〜早期発見・早期治療が大切な病気です〜

「最近、指の関節が痛む…」
「朝になると手がこわばって動かしにくい…」
「年齢のせいかなと思っていた」

このような症状が続いている場合、もしかすると“関節リウマチ”の可能性があるかもしれません。

関節リウマチは、単なる肩こりや加齢による関節痛とは異なり、“免疫の異常”によって関節に炎症が起こる病気です。放置すると関節の変形や日常生活への支障につながることもありますが、現在では治療法も進歩しており、早めに対応することで症状を抑えながら生活していくことが可能になっています。

今回は、整骨院でも相談を受けることの多い「関節リウマチ」について、原因や症状、治療、整骨院でできるサポートまで詳しく解説していきます。

関節リウマチとは?

関節リウマチとは、自分自身の免疫が誤って関節を攻撃してしまう“自己免疫疾患”の一つです。

本来、免疫は細菌やウイルスなどから身体を守る役割があります。しかし関節リウマチでは、その免疫機能が正常に働かず、自分の関節を異物と勘違いして攻撃してしまいます。

その結果、関節の内側にある「滑膜(かつまく)」という部分に炎症が起こり、痛みや腫れ、熱感が出現します。

進行すると軟骨や骨まで破壊され、関節の変形につながることもあります。


どんな人に多いの?

関節リウマチは、30〜50代の女性に多い病気として知られています。男女比では女性が男性の約4倍ほど多いともいわれています。

ただし、最近では高齢になってから発症するケースや、男性の発症例も少なくありません。

また、遺伝的な要素に加え、

* ストレス
* 喫煙
* 過労
* ホルモンバランスの変化
* 感染症

などが発症に関与すると考えられています。

特に喫煙は発症リスクを高める要因として有名で、症状悪化との関連も指摘されています。


初期症状の特徴

関節リウマチは、早期発見がとても重要です。まずは代表的な初期症状を知っておきましょう。

① 朝のこわばり

もっとも特徴的なのが「朝のこわばり」です。

朝起きた時に、

* 手が握りにくい
* 指が曲げにくい
* 動き始めがつらい

などの症状が現れます。

単なる疲労でもこわばりは起こりますが、関節リウマチの場合は30分〜1時間以上続くこともあります。


② 指や手首の痛み・腫れ

特に多いのが、

* 指の第二関節
* 指の付け根
* 手首

などの痛みです。

しかも左右対称に出ることが多く、「右手だけ」よりも「両手とも痛い」というケースが特徴です。

関節部分が腫れぼったくなり、熱感を伴うこともあります。


③ 疲労感・微熱

関節だけでなく、

* 身体がだるい
* 疲れやすい
* 微熱が続く
* 食欲低下

など、風邪のような全身症状が出る場合もあります。


進行するとどうなる?

炎症が長期間続くと、関節内部の軟骨や骨が破壊されていきます。

その結果、

* 指が変形する
* 関節が曲がったままになる
* 力が入りにくい
* ボタンを留めづらい
* ペットボトルが開けられない

など、日常生活への影響が大きくなっていきます。

さらに進行すると、

* 肩
* 肘
* 膝
* 足首
* 股関節

など全身の関節に広がる場合もあります。

変形性関節症との違い

患者様からよく聞かれるのが、

「リウマチと変形性関節症って何が違うの?」

という質問です。

大きな違いは“炎症”の有無です。

変形性関節症

加齢や負担の積み重ねで軟骨がすり減る病気

関節リウマチ

免疫異常による炎症性の病気

変形性関節症では使いすぎで痛みが増えやすいですが、関節リウマチでは安静時でも痛むことがあります。

また、朝の強いこわばりや左右対称の症状はリウマチに特徴的です。


検査方法について

関節リウマチが疑われる場合は、医療機関で詳しい検査を行います。

血液検査

代表的なのが、

* リウマトイド因子(RF)
* 抗CCP抗体
* CRP
* 赤沈

などです。

特に抗CCP抗体は、早期リウマチの発見に役立つとされています。


画像検査

* レントゲン
* 超音波検査
* MRI

などを使用し、関節の炎症や骨破壊の有無を確認します。

最近では、早期段階でも超音波で炎症を確認できるケースが増えています。


治療について

現在の関節リウマチ治療は大きく進歩しています。

以前は「変形してしまう病気」というイメージが強かったですが、今では早期から適切な治療を行うことで、進行を抑えられる可能性が高くなっています。


薬物療法

治療の中心となるのが薬物療法です。

抗リウマチ薬

免疫の異常な働きを抑え、病気の進行を防ぎます。

生物学的製剤

炎症を引き起こす物質をピンポイントで抑える新しい治療法です。

ステロイド

炎症を素早く抑える目的で使用されることがあります。

痛み止め

症状緩和のために使われます。


日常生活で気をつけること

関節リウマチでは、日常生活の工夫も非常に重要です。

無理をしすぎない

痛みが強い時は炎症が起きているサインです。

「動かした方が良い」と無理をすると悪化する場合があります。


適度に身体を動かす

逆に全く動かさない状態が続くと、

* 筋力低下
* 関節拘縮
* 血流低下

につながります。

痛みの少ない範囲で身体を動かすことが大切です。


冷え対策

冷えによって血流が悪くなると、痛みやこわばりが強くなる方もいます。

* 手袋
* 入浴
* 温熱ケア

なども有効です。


食事との関係

関節リウマチを“食事だけ”で改善することは難しいですが、炎症を悪化させない身体づくりは大切です。

おすすめされることが多いのは、

* バランスの良い食事
* タンパク質摂取
* 野菜や魚中心の食事
* 過度な飲酒を避ける

などです。

また、肥満は関節への負担を増やすため、適正体重を維持することも重要になります。


整骨院でできるサポート

整骨院では、関節リウマチそのものを治すことはできません。

しかし、

* 関節周囲の筋緊張緩和
* 血流改善
* 姿勢バランス調整
* 日常生活指導
* 運動指導

などを通して、身体への負担軽減をサポートできる場合があります。

特にリウマチ患者様は、痛みをかばうことで別の部位へ負担が集中し、

* 首こり
* 肩こり
* 腰痛
* 膝痛

など二次的な不調が起こるケースも少なくありません。

そのため、全身のバランスを見ながらケアしていくことが大切になります。


施術時に注意が必要なポイント

関節リウマチの患者様に対しては、炎症が強い部位への強い刺激は注意が必要です。

無理な矯正や強圧刺激によって症状悪化につながる場合もあるため、

* 炎症の有無
* 熱感
* 腫脹
* 痛みの強さ

などをしっかり確認した上で施術を行う必要があります。


こんな症状があれば早めに受診を

以下のような症状が続く場合は、一度専門医への相談をおすすめします。

* 朝のこわばりが長い
* 指関節が腫れている
* 左右対称に痛む
* 安静時も痛い
* 微熱や倦怠感が続く
* 関節痛が数週間以上改善しない

「そのうち治るかな」と放置せず、早めに検査を受けることが大切です。


まとめ

関節リウマチは、免疫異常によって関節に炎症が起こる病気です。

放置すると関節変形や日常生活への支障につながることがありますが、現在では治療法も進歩し、早期治療によって症状をコントロールできる時代になっています。

特に、

* 朝のこわばり
* 指関節の腫れ
* 左右対称の痛み

などは重要なサインです。

整骨院でも、患者様の身体の変化に早く気づき、適切な医療機関への受診を促すことが重要になります。

「ただの肩こりかな?」
「年齢のせいかな?」

と思っている症状の中に、関節リウマチが隠れていることもあります。

気になる症状がある方は、我慢せず早めに相談してみてください。