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脱臼の分類

脱臼とは

まず、脱臼とは「関節を構成している関節端が解剖学的状態から完全または不完全に転位して、関節面の生理的相対関係が失われている状態」をいう。
脱臼には、外傷性脱、先天性脱臼、病的脱臼などの区別がある。
外傷性脱臼は「外力により関節がその生理的範囲以上の運動を強制された場合、関節端の一方が関節包を損傷して、その裂孔から関節外に出た状態をいう」と定義されている、すなわち関節包外脱臼である(例外として顎関節脱臼は関節包内脱日)。脱臼の発生は、外力の強弱に左右されることはもちろんであるが、関節の構造にも影響される.

2 発生頻度
脱臼発生の頻度は部位によって異なるが、年齢、性別によっても差異がある.外傷を受ける機会の多い青壮年男性、とくにスポーツ選手、肉体労働者に多発し,また顎関節脱臼を除いて男性に多い。
小児と高齢者に比較的少ないのは,同じ外力が加わっても,この年齢層では骨折を起こすためである。
脱臼は、肩関節に多発する。一般的には肘関節、顎関節,肩鎖関節などがこれに次ぐとされている。

脱臼の分類

脱臼は関節の性状、脱臼の程度、関節面相互の位置、脱臼部と創部との交通の有無、外力の働いた部位、脱臼の時期、脱臼の経過、脱臼の頻度と機序などにより分類する.

a. 関節の性状による分類

1. 外傷性脱臼
・外傷性脱臼は、正常な関節に外力が働いて,生理的範囲以上の運動が強制され、関節端の一方が関節包を損傷して、その損傷部から関節包外に出たものであり、その際、直接脱臼部に働く力が直達外力、聞接的に働く力が介達外力である.
また急性に発生するものがほとんどであるが、使いすぎなど亜急性に発生するものもある。
これは比較的軽度の外力が強り返し作用し、関節を固定する筋、腱、靱帯、関節包が弛緩伸長して脱臼するもので、野球の投手にみられるものが代表的である。
2. 病的脱臼
関節に基礎的疾患があって、関節を構成する組織の病的変化によって、外力なし、あるいは正常な関節なら脱臼が起こりえないようなわずかな外カによって発生するるの。
①麻痺性脱臼

関節を制御する筋の麻痺により、関節を固定する筋、製帯、関節包が伸長して脱白する。片麻痺患者(発症初期)の肩関節不全脱日など.
② 拡張性脱臼
関節の炎症により関節内に炎症滲出物が多量に貯留したため関節包が拡張して脱臼する、急性化膿性股関節炎,股関節結核など。
③破壊性脱臼
関節の砂壊によって脱臼する.関節リウマチによる手指の脱日など.
b.脱臼の程度による分類
関節面の相対的な位置関係によって完全脱臼と不全脱臼に分類する。
1. 完全脱臼
一方の関節面が、他方の関節面に対し完全に転位して両者間にまったく接触のないもの
2. 不全脱臼(亞脱臼)
関節面が部分的な接触を残して不完全に転位したもの.

まとめ

脱臼はそのままにしておくと治りにくかったり、神経症状が出てきたり様々な危険性があります。正しい治療を行いましょう。
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